【エリオットの波動論】
株価の大勢循環と、その波動の研究で有名なのがエリオットの波動論です。
エリオットは米国のチャーチストで、株価波動の中に一定のリズムがあるという波動論を
1938年に発表しました。その要約は、
・上昇波動においては進行(上昇)5波と訂正(下降)3波の連続した波動があり、

下降波動においては、下降5波、上昇3波の連続した波動になる。

・各々の一つの波においても1のリズムによる小波動が繰り返され、

9段階の循環をして1サイクルとなる。

・1サイクルに要した期間と値幅により何段階目の波動サイクルかを判断します。
上昇5波 5波→3波→5波→3波→5波 計21波
下降3波 5波→3波→5波 計13波
合計34波
となります。
さらに、各々の一波が又細分化され上記のような波動構成で成り立つと55波と89波と
なり合計144波となります。これらの数字を並べると、
3−5−8−13−21−34−55−89−144.....
となり、フィボナッチ級数と同じとなります。



【フィボナッチ級数】
フィボナッチはイタリアの数学者であり彼の発見した理論は次のようなものです。
・連続する2つの数の和は、その上位の数になる。


・どの数もその下位の数に対して1.618倍であり、又、下位の数は上位の数に

対して0.618倍となる。...云々

小さい数のうちは、誤差がありますが、3÷5=0.6 、5÷8=0.625 、
8÷13=0.654 、 13÷21=0.619 、 21÷34=0.618 、 34÷55=0.618 、
55÷89=0.618 ......
100対61.8 そして 161.8対100 がフィボナッチ級数であり、「黄金比」といわれるものです。
エリオットの波動論による数値も、これと同じです。
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五行十干や紋章などにある正五角形から黄金三角形を見出すことが出来ます。
図の白、青、黒のいずれも相似な二等辺三角形は二辺の長さが各々、
1対1.618の黄金比になっています。

ほか動植物を含め、
自然界には多くの黄金比が存在し、まさに美の比率とされ古来から美術、建築などでも黄金比が
利用されております。株式においてもこの黄金比に当てはまる事例は事欠くことがありません。
しかしながら、何がなんでも黄金比というものでもありません。

株式は人間の強弱間が織りなす
上下動です。不確かな側面も多分にあります。

弾力的な近似値で、あくまでも目安として解釈されてください。

【使い方】